TO BE A STAR 制作過程メモ

今回 Suno AI ベースの楽曲 TO BE A STAR を作ったのだけれど 、
その制作過程を備忘録として残しておく。

Suno AI で曲生成

Suno AI で曲を生成。
生成にはタイトルの他、曲の雰囲気(Style of Music)や歌詞(Lyrics)を指示する必要がある。

Suno AI

今回は以下のような条件で生成したが、たぶん適切じゃなかった。

  • Style of Music は本来はジャンルとかだと思うので若干ずれた指定かもしれない。
  • Lyrics はヘルプで「歌詞は8行くらいがおすすめ(意訳)」と書いてある
    • Suno AI(記事作成時点はV3)で生成されるのは 1~2分くらいの長さで、途中までしか生成できない。(続きを作る機能はあるが注意点あり)

Style of Music:

Japanese Anime, tactics, battle, high-tempo

Lyrics:

[Intro] 
イントロ
[Verse]
Aメロ
[Pre-Chorus]
Bメロ
[Chorus]
サビ
[Bridge]
サビまでのつなぎ
[Chorus]
サビ
[Outro]
アウトロ(イントロの逆で曲の締め部分)
[end]

一度に2曲生成される。
曲調が違うとか、指定した歌詞を意図した読み方をしてくれないとか、
歌詞どおり歌わないとか期待した結果にならないとかは
勿論あるので何度か生成してみる必要がある。

良さげな曲ができたら「Cotinue from This Song」を選んで続きを生成する。
続きを生成する時も曲調・歌詞を指定するほか、
元曲のどの位置(何分何秒)から続きを生成するか指定できる。

ここで注意点として、曲調は基本は元曲のままにしておけばいいと思うが、
歌詞は続きとして歌わせたい部分を指定するようにする必要がある。
(最初に歌詞全体指定で生成してしまい、続きも同じ歌詞内容で生成した結果、繋げたあとの歌詞情報が 元曲分の歌詞+今回分の歌詞 で滅茶苦茶長くなったり、
生成曲自体も延々1番の歌詞を歌い続けるとかおかしくなった)

続きは短い時間の生成になったり、サビで同じように歌ってくれなかったり
これまた試行回数が増えてしまうけど、
期待した結果が生成できたら、「Get Whole Song」で繋げた曲を生成できる。
ダウンロードでAudio(MP3)かVideo(MP4)で保存できる。

ちなみにSuno AI は契約プランによって利用できる範囲が変わり、
無償の Basic Plan だと非商用利用に限られる。
(例えば 収益化されたYoutubeでのBGMに使うのはだめ)
有償の Pro/Premir Plan では商用利用可。

Demucs-GUI でパート分離

生成された曲が狙った結果だったら話はここでおしまいなのだけど、
今回は指定した歌詞と全然違う曲調だったし
前述の通り、指定の仕方が良くなくてフル版の曲構成にできなかった
(2番を省略した歌詞の指定でとりあえずの体裁にした)ので
DAWで編集したりボーカル部分を Synthesizer V で差し替えることにした。

それにあたって少なくとも生成曲のパートを分離して
ボーカル部分+ボーカル以外部分 の形にする必要があった。
耳コピ技術があるなら、自力で音を抽出して各パートトラックを作ったりもできるのだろうけど・・・
その技能はいまのところないので
今回は Demucs-GUI を利用。
(Demucs-GUI はDemucsのバージョンが最新ではないそうなので、もしかしたら最新使うともっといい結果にできるのかも)

作業中にお古のPCで動かしておきたかったので
CPUのみで動く Demucs-GUI_1.1_cpu.7z をダウンロードしてインストールした。
7zなので別途7zipは必要なものの、インストーラーは不要で適当な所に展開すればOK。使用も特に迷うこともなくデフォルト設定でやったが、
ボーカル、ドラム、ベース、その他 の4パートのwave形式で出力された。

Demucs-GUI

Cubase で曲の構成変更

パート分離した楽曲ファイルを切り貼りして、曲の構成をフル版になるように調整した。
DAWは Cubase 13 Artist を使用。
オーディオトラックをパート分作って取り込み、1番部分を流用して2番部分を作る。
繋ぎ目の不自然が消しきれなかったけど、そこは今後の課題。

あとはオーディオ波形からテンポ(BPM)を推定して決めたり、
コードトラック作ってベース部分からコード抽出してコード演奏パート追加するとかした。

Cubase

最初は VariAudio でボーカル部分のMIDI生成して Synthesizer V に渡そうとしてたけど、
Synthesizer V 側でオーディオからノートに変換する機能を使ったほうが、大体の歌詞も入るので後者を採用した。

Synthesizer V でボーカル編集(歌詞も変更)

Cubaseでボーカル部分だけでwave書き出して、オーディオトラックに取り込みして
「オーディオからノートに変換」を実行。
大体の音階、長さ、歌詞は抽出できるけど、完全じゃないし手直しは必要。
できる人はピッチ調整とかもやるのだろうけど、とりあえず全選択して自動ピッチ調整だけはしておいた。

曲調に合うように歌詞を考え直して、新しい歌詞で歌わせるようにした。
英語部分だけ歌う用に言語設定を英語にしたトラックを作ったけど、
あえて日本語のまま英語部分歌わせた方が自然だったかもしれない。

Synthesizer V

仕上げ

Synthesizer V で歌わせたボーカル部分を取り込んだ。
ハーモニートラック生成して、ソプラノ/アルト/テノールのトラックを生成してボリュームやハーモニートラックの歌う場所を調整。
Fxトラックを追加してボーカルトラックにリバーブを掛けた。

とりあえず今の実力・知識では完成度を高めるためにできるのはこんなところ。
今後、できることを増やしていきたい。


Tag: 音楽