2016.05.04
カテゴリ:3Dプリンター
DMM.make で MADOSMA 用バンパーケースを3Dプリントしてみる
3Dプリンタにちょっと興味があったので、DMM.make を利用してみることにしました。
今回は MADOSMA 用のバンパーケースが商品として無いようだったので自作することにしました、
なお当方3Dモデリングは全くのド素人 (昔に、Metasequoia(メタセコイア) に挑戦しようとしたことはあるものの挫折しました)
でしたが、わりと労せずに完成までいけました。
まずは DMM.make のサイトにて3Dプリントするまでの一連の流れを確認。だいたいこんな感じです。
- 3Dデータを作る
- STL形式ファイルとして出力
- STL形式ファイルをチェックツールで確認
- DMM.make に作ったデータをアップロード
- 要アカウント登録
- データチェック&見積もりをしてもらう
- 不備があればここで修正が必要
- 素材を決定して注文
- 3Dプリントして配送
1. 3Dデータを作る
まずは、3Dプリントするためのモノを作らないといけません。
Photoshop で作る とか、モデリングツールで作る とかいった方法もありますが
今回は CADツールで作る 方法を選択。
寸法を意識してデータを作るなら CAD が有効でしょうし、
物理的なモノを作るのに特化しているでしょうから STL 形式に出力した際のエラーも出にくいはずです。(多分)
- MADOSMA のケースを作るために、まず本体のモデルを作ります。
- 寸法は公式ページのスペック表と、あとは実物を定規で測定して決めます(ノギスなどあればもっと正確に測れるんでしょうけど)
- スケッチで長方形を作って押し出し
- 背面の丸みはフィレットと面取りを何度か使って再現
- ボタン類やスピーカー、マイク、ケーブル用に穴をあけるための領域用図形を作って本体に接着します。
- スナップでくっつけた後でグループ解除して位置移動で調整
- 上記と同様に前面と背面をあけるための領域用図形を作って本体に接着します。
- 本体のサイズより少し小さめの長方形を作って押し出し
- これやってないまま進めてしまって、ケース部分作る時に気付いて面倒でした
- ケース部分のガワの部分の図形を作ります
- 本体のサイズより少し大きめの長方形を作って押し出し
- ケースとして必要な部分を抽出します
- ケースのガワ図形と(本体部分といらない部分)の差分を取ればいいです
- STL形式でエクスポートして、STL形式ファイルの確認&修正ができる netFabb Basic でエラーがないか確認します。
- 後で修正依頼がきても対応できるように、各段階のファイルは別に残しておいたほうがよいです。
本体のみ
ケースにいらない部分を追加
ケース完成
2. DMM.make に作ったデータをアップロード
3. データチェック&見積もりをしてもらう
- アップロード後にデータチェックや見積もりの結果メールが届きます。
- もしデータに不備があるなどすればここでNG報告がされ、データを修正する必要があります(有償の修正サービスもあるようです)
4. 素材を決定して注文
- マイ3Dデータから注文を行います。素材や数量を選択できます。
- 今回作ったバンパーケースの形状の場合だと、柔らかい素材でないと本体が入りませんので ゴムライク を選択しました。
- もし固い素材で作るなら、複数のパーツに分けてネジ止めできるようにするとか、何かしら考えて設計する必要がありそうです。
- ちなみに今回のMADOSMAケースはゴムライク素材(クリア)で ¥7,000 程度。
- 金属素材の見積もり価格など見ようものならもう笑うしかないです
5. 3Dプリントして配送
- 注文後、3Dプリントされ配送されます。
- 時期や素材、モデルの難度などで前後するかもしれませんが今回は注文して 5日程度で届きました。
- ゴムライク素材の所感。
- ちょっと匂いがあります(ドクターペッパーに近いかんじ)
- 感触は若干ざらついた感じです。ケースとして使って、手から滑り落ちにくい素材と言えるかもしれません。
- ある程度伸縮、変形できる素材ですし多分塗装には向かないんじゃないかと思います(やってみないとわかりませんが)
ケースのみ
ケースを本体に装着